ラブレター・フロム・ブラッセルズ

 

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はじめに

9月12日に着任した、新米大使の石井正文です。どうぞよろしくお願いします。

私の前任である坂場大使は、「大使よもやま話」のコーナーを設けて、約2年間の在任期間に61回連載しました。何を隠そう、私がベルギーのことを勉強する時に、一番参考になったもののひとつは、この「よもやま話」でしたし、発令になってからお会いした多くの方から、大変な好評を博しており、是非続けて欲しいと言われました。

私は、坂場大使ほど博識ではありませんし、坂場大使が自分を評して「統計おたく」と言われたほど数字にも強くありません。でも、私なりのやり方で、これからも、大使のブログのコーナーを続けていきたいと思います。長さや頻度は落ちるかもしれませんが、私としては、日本の方にベルギーの様子を解っていただくと同時に、ベルギーの方に日本で何が起こっているのかを知っていただく、その両方を目指して、できるだけタイムリーな話題を提供していきたいと思います。

ということで、これからは、このコーナーは、日本人、ベルギー人両方に日本とベルギーの関係に「愛情」を持ってもらうことを期待して送る「ラブレター・フロム・ブラッセルズ」と呼びたいと思います。皆さんの反応が執筆者の励みです。内容へのコメントだけでなく、取り上げたら良い題材など、是非ご意見をお聞かせください。ご意見については、大使館代表メール宛(info@bx.mofa.go.jp)でお待ちしています。

それでは、第一回の「始まり、始まり~」

第一回 姉妹連携を祝う

日本とベルギーの間には8の姉妹都市(注)に加え、友好都市、友好港の連携がいくつか既にありますが、先日、名古屋の栄町とブリュッセルのルイーズ、さらにパリのモンテーニュも含めた3商店街の連携のための「三つ子」調印式が行われました。姉妹連携は数年前からの構想が形となり、実現に至ったものだそうです。

調印式に先立って、関係者を大使公邸にお招きして、当地に着任してはじめてのレセプションを開催しました。栄町が持ち込んでくださった名古屋の日本酒をマスで乾杯。生け花の関係者の方々の着物姿もあでやかで、ベルギー人茶道家の方による茶道パフォーマンスもあり、日本を感じていただけるレセプションとなりました。当日、私自身は見に行く時間をとれなかったのですが、ブリュッセルといえば有名な「小便小僧」もこの連携を記念し、「火の用心」の法被を着てお洒落をしていたようです。

調印式はエグモン宮で開催され、こちらではベルギーならではのチョコレートやキュベルドンが供され、華やかな式典でした。ルイーズ商店街の主要店舗には、日本をイメージした折り鶴のオブジェなどのアーティストの作品やいけばなが飾られ、和太鼓や茶道のパフォーマンスが「ブリュッセル・ジャパン・ナイト」として行われ、連携を盛り上げました。一夜限りなのが大変残念でしたが、道行く人たちも楽しんだことと思います。各アーティストの方達の作品は素晴らしく、また、いけばなの方たちは90店舗以上の飾り付けを1日で準備されたと伺い、驚きました。

私は、「二国間の関係」といったようなものは現実には無く、すべては人と人とのつながり、交流に分解できるものだと思います。その意味で、着任して間もないうちに、新たな人と人の交流のスタートに関われたことをうれしく思っています。大使館として、また、私個人としても、引き続きこのような姉妹連携を応援していきたいと思います。

ご存じの方も多いと思いますが、再来年の2016年は、日本とベルギーが外交関係を開設してから150周年の記念の年です。両国の関係は江戸時代である1866年にさかのぼる長い歴史と、人と人との密接な交流に支えられています。姉妹関係の中には、色々な事情があって、活発なものもあれば、若干低調になっているものもありますが、150周年のお祝いが、今回のような新たな関係ができたり、今までの関係が改めて活性化する機会となれば、非常に素晴らしいことだと思います。

なお、おまけですが、姉妹連携の立役者の女性陣とともに「パリマッチ」という雑誌の特別号の表紙を飾る栄誉をいただきました。笑顔が強ばっていませんか?女性陣に囲まれて赤絨毯を歩きながらの撮影は、まるで大スターにでもなった気分で大変緊張しました。





(注)日本・ベルギーの姉妹都市の詳細については、大使館ホームページ「日本・ベルギー関係」の「姉妹都市情報」をご参照ください。

 
 

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