ラブレター・フロム・ブラッセルズ

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第二回 女性が輝く社会

「女性が輝く社会」を作るのは、アベノミクスの大きな柱の一つです。今まで十分活用されてこなかった女性の活力が、一層生かされる社会を作ることができれば、それは、当然経済の活性化にもつながりますし、社会全体の活力を高めることにもなるでしょう。何と言っても、人類の2人に1人は女性なのですから。

去る9月12日から13日,東京で,「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」(WAW!: World Assembly for Women in Tokyo)が開催されたのも、このような問題意識からです。このシンポジウムには、クリスティーヌ・ラガルドIMF専務理事をはじめ世界各国、日本各地から女性分野で活躍するトップ・リーダーが出席しました。

実は、この会には、NATOからも、マリ・スカレ女性平和安全保障事務総長特別代表に出席していただきました。スカレさんは、2年前に作られたこのポストの初代です。「NATOと女性」というのは新鮮な切り口ですが、実は、例えば、紛争に際して弱い地位にある女性や子供をどう保護するかを考え、それを実戦に備えた計画作りや訓練にも反映させていく、といったことは、彼女が着任する更に5年前の2007年に初めて公式な政策として取り入れられたと聞きました。今年の春には、日本もパートナーとしてこの政策の策定に加わったところです。

そして、これに続き、今年中には、日本の女性自衛官が、NATOに出向することになっています。必ずや、NATOの活動に有意義な貢献をされると信じています。着任されたら、是非、大使館のHPにも登場してもらいたいと思っているので、ご期待ください!

それでは、ここで、女性の進出についての日・ベルギー比較をしてみましょう。

  • まず、女性の閣僚数。日本では、先日の内閣改造で女性閣僚の増加が話題になりましたが、女性閣僚数は23名中4名(17%)。これに対し、ベルギーは現在の事務処理内閣でみると、閣僚18名中5名が女性(28%)と、日本を少し上回ります。
  • 次いで、国会議員数。下院では、日本の衆議院では39名が女性(8%)、ベルギー連邦下院は56名が女性(37%)。上院では、日本の参議院が39名(16%)、ベルギー連邦上院は30名(50%)、と少し水をあけられます。
  • 国家公務員については、日本は総合職全体で25%、ベルギーは連邦公務員では53%が女性で、日本の女性公務員数が増えつつあるとはいえ、未だ倍の差があります。
  • 一方、経済団体のトップでは、ベルギーでは代表的な経営者団体FEBの会長は女性ですが、その他は男性が多く占めており、日本の主要経済団体幹部も男性が占めています。
  • ちなみに、在ベルギー日本大使館では、20人中5人が女性で、在日ベルギー大使館は5人中2人が女性となっています。

これを見ると、全ての分野でベルギーに一日の長がありますが、これからが勝負ですね。頑張ります!

最後に一言。「女性が輝く社会」の実現は重要ですが、そのためには、企業の女性登用の取組の後押しだけでなく、仕事と子育ての両立支援なども必要です。そのためには、女性だけでなく、男性の協力も不可欠でしょう。私が男性だから言っているわけではありませんが(少しはそうかもしれませんが・・・)、活力のある社会を作るためには、すでに述べたシンポジウムで安倍総理が呼びかけたように、「女性も男性も,すべての人が輝く社会」を作ることが重要だと思います。女性に負けないように、私も頑張らねば!

(写真提供:内閣広報室)

 

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