ラブレター・フロム・ブラッセルズ

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第二十一回 「趣味」と「実益」その1

私がベルギーに到着したのが、2014年の9月12日ですから、ちょうど1年経ちました。振り返ると、まだまだ努力が足りないことが沢山有りますが、決意も新たに、前進していきたいと思います。何かお気づきの点があれば、是非ご助言下さい。

 さて、今回は、たまたま「趣味」と「実益」を兼ねた行事ついてご紹介します。

ベルギー・ビール・ウィークエンド

 8月も終わり、ベルギーの人たちも,本格的に活動再開です。とは言え、9月の第一週の週末は、ひとまず(?)、年に一度のベルギー・ビール・ウィークエンド! 今年も、9月4日(金)夕方~6日(日)夕方まで、グラン・プラスに40軒近くのビール会社のブースが軒を連ね、200種類を超えるビールを売り出し、それを求めて、多くのビール好きが集まりました。システムは簡単。入場は無料ですが、ビールのグラスをもらうためのディポジットとなる黄色いコイン(3ユーロ。このお金は、最後に戻ってきます。)と、ビールを買うために必要なビールの栓(一つ1ユーロ)を買います。黄色いコインとビールの値段相当の栓を渡し、引き換えにグラスに注がれたビールを貰い、飲み終わってグラスを返すと、コインが戻ってくるという仕組みです。大体のビールは、1杯3「栓」=3ユーロ(400円程度)で飲めるのです。

とてもベルギー的なのは、会場には「つまみ」などが全く置いてないこと。さすがのベルギーの方々も、フリット(フライドポテト)やチーズなどを持ち込んでいます。中には、枝豆を持ち込んでいる日本の方も見かけましたが・・・

 ご存じの方も多いと思いますが、今や、ベルギー・ビール・ウィークエンドは、ベルギーだけのものではなく、日本でも行われています。今年は、4月末からの名古屋を皮切りに、福岡、横浜、大阪、広島、仙台と来て、9月15日~23日には、東京で行われています。最初に始まった東京は、今回で6回目。今年から新たに、私の郷土、広島も加わりましたし、日ベルギー友好150周年となる来年には、また新たな都市で行われるのではないかと思います。ベルギーの方々も、直行便で日本に旅行し、是非日本でベルギー・ビールを楽しんで下さい。

このイベントがここまで発展してきたのは、ベルギー・ビールを日本に本格的に紹介した草分けである、小西酒造の小西社長や、事務局長として万般を取り仕切っておられる佐藤さん他の皆さんの努力によるところが大です。

「ベルギー・ビールの名誉騎士」

実は、私、今回のビール・ウィークエンドに際して、「ベルギー・ビールの名誉騎士」の称号を頂くという、栄誉に浴しました。この行事は今年で17回目。元々はベルギー・ビールの販売促進に貢献した人を表彰するのが趣旨ですが、今回私が受賞できたのは、来年が日ベルギー友好150周年に当たることを念頭に、既に長く騎士になられている小西社長、佐藤さんからお口添えを頂いたお陰です。改めて心から感謝します。

 

名誉騎士の式典は荘厳なものでした。まずは、グラン・プラスに面した「ビール醸造者会館」で、今年新たに名誉騎士になる方々のためのレセプションがあります。そこで、関係者は、ホップの束を胸に飾ってもらいます。そして、ビール樽と、それに続く古式豊かな衣装に身を包んだ楽団と騎士団を先頭に、近くのサン・ミシェル大聖堂まで徒歩で移動し、そこで、ビール・ウィークエンド開催の前のミサを1時間程度やります。それから、また、グラン・プラスに徒歩で取って返します。そこでは、「ビール醸造者会館」の2階のテラスに陣取る楽団のトランペットに迎えられ、一団は、名誉騎士授与式が行われる数軒隣の市庁舎のゴシック・ルームへ移動します。

授与式自体は、温かく、かつ、シンプルなものですが、私は,新たな名誉騎士の最初に呼ばれたので、少し戸惑いました。まず、司会者から、なぜこの人間が名誉騎士になるに相応しいかについて能書きがあります。ちなみに、私の場合は、友好150周年祝賀でビールを飲む機会を多く作り出すことと、個人的にもビールを沢山消費していること・・・。そして、騎士団団長から、「ベルギー・ビール振興に努めることを誓うか?」と聞かれ「誓います。」と答えると、ビールをかき回すために使う鍬のようなもので、両肩を触られ、「これでおまえは名誉騎士になった。」と、厳かに告げられるのです。メダルと証明書をもらい、カメラに収まって終わり。

「実益」

 今回は,私以外にも、10名以上の方が名誉騎士になられました。実は,その中に、お仕事でお付き合いのある方が2名いらっしゃいました。お一人は、マイユール・ブラッセル市長。1年前の着任直後に、このコーナーでも御案内した「ルイーズ・栄町姉妹商店街」記念式典でご一緒して以来のお付き合いです。友好150周年である来年も、フラワー・カーペットなど、色々な所でご一緒することが多くなると思います。

もう一方は、バンデプット連邦政府国防大臣。一度表敬訪問し、その後は、時々レセプションなどでお会いする程度でしたが、今や、名誉騎士の「同期生」になりました。授賞式の後は、ブースが一般公開される前2時間程度、騎士団と名誉騎士関係者とでビールを一緒にビールを飲む機会があるのですが、その際に親しくお話をすることができました。二人で美味しいビールを飲みながら、お互い、ちょっと「ふっくら」としたお腹をさすりながら、「明日からはビールの飲み過ぎに注意しよう・・・」と誓い合ったのでした。

 

 

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