領事サービス・安全対策メールマガジン

平成27年2月3日

[在ベルギー大使館]領事・安全対策メルマガ第4号(2015年2月3日)



〇イスラム過激派組織のISIL(イラク・レバントのイスラム国)による日本人と見られる人物の殺害を受けた注意喚起
1 2月1日(日本時間),イスラム過激派組織のISIL(イラク・レバントのイスラム国)を名乗る人物が,シリアで行方不明となっていた湯川遥菜氏に引き続き,後藤健二氏と見られる人物を殺害した映像がインターネット上で配信されました。
2 この事件は各国のメディアでも多く取り上げられ,国際的に大きな注目を集めました。最近はISIL又はISILの主張に賛同しているとみられる者によるテロが世界各地で発生しており,日本人,日本企業,及び,日本人学校等の我が国の関係機関や組織がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があります。
3 つきましては,上記のような情勢を十分認識し,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,各地域の特徴を踏まえた上で,外務省が発出する渡航情報等及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切な安全対策が講じられるよう心掛けてください。 4 特に,シリア,イラクのみならず,退避勧告が出されている国や地域に滞在中の方は,直ちに国外等の安全な地域へ退避するよう強く勧告します。

〇旅券の日について
2月20日は旅券の日です。
 1878年(明治11年)2月20日に「海外旅券規則」が外務省布達第1号として制定され,「旅券」という言葉が初めて法令上使われました。これを記念して生まれた「旅券の日」,あなたも大切なパスポートを確認する日にしてみて下さい。
 旅券は日本政府が,海外であなたが日本人であることとあなたの氏名・年齢などを証明する国際的身分証明書であり,また,万一何かが起こったときにその国の政府に対してあなたに必要な保護と援助を与えるよう要請する重要な公文書です。
 旅券を紛失・盗難された場合,闇ルートを通じて国際的な犯罪組織等の手に入り,偽変造され不法な出入国に使われたりするケースもあります。知らないうちに知らないところであなたの旅券が不正に使用されないように,旅券の管理には充分注意しましょう。
 また,旅券の日の前後には旅券不正取得防止のために審査を強化します。
 そのため,申請者の方には通常よりも詳細な質問等をさせていただくことがありますので,ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

〇証明書類等の申請および受け取りについて
 証明書類等の申請および受け取りは必ずご本人様が来館の上,申請・受け取りを行うこととしておりましたが,今般,申請はご本人様のご来館が必要ですが,受け取り時にはご本人様でなく,代理の方による受け取りも可能としましたのでお知らせいたします。
 なお,代理の方による受け取りには必ずご本人様が記載・署名した委任状の提出が必要となります。委任状の書式は自由ですが,必ず委任者氏名(申請者名),被委任者氏名(受取人名),連絡先およびご本人様の直筆の署名をご記入ください。

〇1月の犯罪被害事例
 1月中に大使館に届けられた邦人の犯罪被害の件数は9件ありました。
 防犯対策として以下のとおりお知らせします。
 ※貴重品は必ず身につけてください。
 ※電車の乗車中に知らない人に話しかけられたり,荷物の積み卸しを手伝ってもらったり等,注意をそらされている隙に犯罪者は貴重品を狙っていますので,十分注意してください。
 ※鞄を持つ際は,体の前にしっかり抱いて持ったり,ファスナーの上に手を置いたりし,犯罪者が簡単に荷物を開けられないようにしてください。
 ※現金やカード類等の貴重品は一つにまとめて所持すること無く,分散して所持してください。
 1月分の【被害届出分析表】及び【届出事例概要】は,以下のページをご覧下さい。
  Higaijirei_2015_01.pdf

〇2月及び3月の休館日(土曜日・日曜日を除く)
 2月11日(水) 建国記念の日 は休館日となります。
 3月の休館日はありません。
 本年の休館日は,当館ホームページでご確認下さい。
  https://www.be.emb-japan.go.jp/itpr_ja/aboutus_embassy.html
 (注:当館休館日は,当地における休・祝日を原則としつつ,日本における官公庁の休館日数にそろえています。)