年少子女の誘拐未遂事件の発生について(ご注意ください!)
1 当地報道によると,10月4日午後6時頃,Woluwe-Saint-Pierre 市のl’avenue des Camelias から la Dreve de Nivellesに向かう道路上で,男性が10歳の少女に対して「お母さんを知っている,家に行こう」等と嘘の申述をした後,腕をつかんで強引に連れ去ろうとした,誘拐未遂事件が発生したとのことです。(報道内容は以下のアドレス(仏語)をご参照ください)
http://www.vivreici.be/article/detail_la-police-appelle-a-la-vigilance-apres-la-tentative-d-enlevement
-d-une-fillette-de-10-ans-a-woluwe-saint-pierre?id=335984
2 本件について,当館より当地警察当局に照会したところ,今般被害未遂に遭ったお子さんは日本人ではない模様で,また犯人は未だ捕まっていないため,警察としても警戒を強め,捜査を続行している状況とのことでした。
3 今般の事件発生場所はブラッセル日本人学校にも至近で,また同地区(オーデルゲム)は日本人の方が多く居住する地域ですので,お子様をお持ちの皆様におかれましては以下につきご注意ください。
(1)年少のお子様(性別は問いません)を野外にて一人歩きさせたり,一人で公園等で遊ばせることはお控えください。(ご参考:当地では12歳以下の子女の一人歩きさせること等は禁止されています)
(2)お子様の誘拐を企てる者は,本事例のように親の知り合いを装って,お子様の注意や関心を引くような言葉を巧みに使い(例えば「お父さん/お母さんが事故・病気で入院した」等),接近を謀ろうとするケースが大半です。お子様がそうした誘いに容易に乗ってしまわないよう,お子様には平素より,「いかのおすし」(「いか」行かない,「の」乗らない,「お」大声で叫ぶ,「す」すぐ逃げる,「し」知らせる)を徹底頂くよう,ご家庭でもご指導ください。
(3)エレベーターは昼夜問わず,短時間なりとも密室状態となるため,犯意を有する者により悪用されやすい場所です。駅やショッピングセンター等,不特定多数の人が利用するエレベーターは年少のお子様のみでは使用させない,住居付帯のエレベーター等でお子様のみの使用がどうしても避けられない場合でも,原則として知らない人物と乗り合わせないようにさせる,途中階から他人が乗ってきた場合には操作パネル横の壁に背を向けて立ち(相手に背を向けない)異常を感じたら躊躇無く非常ベルを押させる等,お子様の身の安全を確保するための基本的所作につき,平素よりご家庭でもご指導ください。
4 ご参考(統計で見るベルギーと日本の誘拐件数)
(1)ベルギー未成年者(18歳未満)対象の誘拐事件(2018年)
304件(既遂90件,未遂214件,なお親子間の子の略取は含まず)
(2)日本での子ども(13歳未満)対象の事件(2017年)
82件(逮捕・監禁10件,略取誘拐72,未遂・既遂,親子間の子の略取を含む)
※統計対象年が異なること,また数値には親子間の子の略取を含む/含まない等の違いもあることから,正確な比較は困難ですが,単純に件数のみで比較すればベルギーは日本に比して誘拐事件は,未遂・既遂合わせて約3.7倍の件数が発生しています。
※また,上記と共に,ベルギーの人口が日本の約10分の1であることを加味すると,ベルギーでのお子様の誘拐リスクは日本の37倍に相当すると試算することもできます。年少次女を帯同されていらっしゃる皆様におかれましては,右念のためご認識頂き,お子様の安全確保につき,平素より十分にご検討ください。
【お問い合わせ先】
在ベルギー日本国大使館
住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique
電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部)
Fax :(02) 513-4633
ホームページ: https://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html
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