領事サービス・安全対策メールマガジン

令和元年12月18日

強盗事件の発生について(注意喚起)


1 先頃,週末の夕刻時に,当地在留邦人のご自宅内に目出し帽を被った大柄の男が複数人,窓枠をこじ開けて侵入し,リビングにいた家人(邦人)に凶器をちらつかせて大声で金品を要求,それらを強奪して逃走する(人的被害はなし)という悪質な強盗事件が発生した旨,情報提供を得ました。

2 今般被害に遭われたお宅は,つい最近にも空き巣被害に遭われた経緯があること,またこの度の強盗犯からは「日本円」を要求するような発言があったという情報もあること,更には当該犯行の時間帯は,室内灯が点いており家人が在室していることが明らかであるにも関わらず犯行に及んでいる点などから,この事件は,もとより家人が日本人であることを犯人は承知した上で,直接脅して金品の強奪をすべく,事前に計画して実行に及んだものであった可能性が懸念されます。

3 つきましては,在留邦人の皆様におかれましては以下の諸点に十分にご注意ください。

(1)日本人は一般に,経済的にも豊かで礼儀正しい(大人しい)人種とのイメージを持たれていることが多く,加えて欧米人に比較すると概して体格も大きくないことから,犯意を持つ者からは,小さなリスクで大きな収穫を得ることが出来る,「狙いやすい標的」として見なされている可能性があることを常に意識して,日常生活の中でも一定程度の警戒は常に怠らないようにしてください。(例:タクシーやUber等の商用配車サービス等を利用する際は,自宅前ではなく,あえて自宅から少し離れた場所に配車/降車して,自宅の場所を不特定の第三者から悟られにくくするなど。)

(2)面識を有する人物や,事前に訪問予定を知らされている業者など以外の,「心当たりの無い訪問者」には原則応答しない,といった姿勢をもって慎重にご対応ください。また,その上で対応が必要と考える場合には,チェーン錠をかけたまま応対する,チェーン錠がない場合には扉を閉めたまま対応,或いはマンションエントランスのインターホンに戻させて対応する等,注意深い対応を心がけてください(外部の者が他の居住者の入館に乗じて立ち入る可能性があります)。

(3)集合住宅の中・高層階であっても,犯意を有する者がテラスや隣家の屋根,工事中の足場などを伝って上層階によじ登り,空き巣等に及んだケースはこれまでも多く報告されています。ご自宅が地上階や低層階でなかったとしても決して過信せず,玄関扉の強靱性の確認をはじめ,テラス側のサッシ窓や天窓,その他,人の出入りが可能な大きさの開口部に脆弱性がないか念のため点検すると共に,特に木製の窓枠や,老朽化したサッシ窓(簡易な施錠設備)は,比較的容易に外部からの開扉が可能といわれていますので,そうした脆弱な部分が発見された場合には,必要に応じ,防犯性の高い器具への交換や警備機器の取り付けの可能性などにつき,家主や不動産管理会社ともご相談ください。

4 大使館領事部からのお願い
(1)当館としては,在留邦人の皆様や,ご旅行・ご出張にて当地に短期間滞在される皆様の安全を確保するために,特に邦人の方が対象となったスリや置き引き,空き巣,強盗被害等について,情報を収集・分析し,その結果,危険度が高いと判断された場合や,顕著な傾向等が見受けられた場合には,皆様に注意喚起のお知らせをすると共に,必要に応じて管轄の警察にも善処方申し入れを行う等,積極的に取り組んでいきたいと考えております。

(2)つきましては、こうした被害に遭われた際には、仮にパスポートの再発行が不要の場合であっても,概要なりとも以下の連絡先にご報告を頂けましたら幸いです(匿名でも結構です)。ご報告頂いた情報については厳重なプライバシー管理のもと,情報分析と今後の対策に役ただせて頂きます。

【お問い合わせ先】
在ベルギー日本国大使館
住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique
電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部)
Fax :(02) 513-4633
ホームページ: https://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html