「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」オープニング及び被爆者体験証言
11月9日,イーペル市イーペル博物館において、「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」オープニングが開催され、林大使が、デュルネ・イーペル市長や志賀広島平和記念資料館長と共に出席しました。
デュルネ・イーペル市長より、「イーペルは大量破壊兵器を初めて使用された都市として、ヒロシマ・ナガサキと共通点があり、平和の都市として広島、長崎両市との協力を続け、核軍縮に取り組みたい」旨発言があり、林大使より、「第一次世界大戦終結から100周年という節目に、第一次大戦の激戦地であり、世界史上初めて化学兵器が使用されたイーペルにおいて、世界史上初めて広島、長崎に原子爆弾が投下された歴史的事実を振り返り、戦争の悲惨さを改めて想起する展覧会が開催されることは極めて意義深い、我々はどの様に悲惨で厳しいものであっても過去の事実を共有し、後世に伝えていかなければならない」旨述べました。
当日は引き続き、フランダース地域政府による第一次大戦終戦を記念するイベントの一環として、「メモリアル・チェア」が開催され、戦争により失われた命や犠牲、戦争に引き込まれた国の象徴として100の椅子が置かれ、日本については「畳」が広島平和記念資料館から提供されました。
また、11月20日から22日には、イーペル市2カ所、ルーヴェン市(蘭語系カトリック・ルーヴェン大学(KUL))、ブリュッセル(仏語系ブリュッセル自由大学(ULB))の4カ所で、12歳で自らも被爆し両親を亡くした笠岡貞江氏による被爆体験証言が行われました。笠岡氏は当時の悲惨な状況を率直かつ簡潔な言葉で語り、参加者は真摯に耳を傾けました。
ヒロシマ・ナガサキ原爆展は、12月2日までイーペル博物館で開催されます。
広島平和記念資料館提供