ラブレター・フロム・ブラッセルズ
![]()
第十六回 「初物」尽くし
2015年5月27日
今回は、最近あった「初めての事」をいくつかお話ししたいと思います。
ミシェル首相の初訪日
まずは、ミシェル・ベルギー首相の訪日です。このミシェル首相にとっては、生まれて初めての日本訪問は、5月11日~13日の間行われ、訪日経験の豊富なペーテルス副首相も同行されました。私も、昨年9月に当地に着任して以来、初めて帰国し、殆どの日程に同行させてもらいました。
訪問の主眼の一つは、ベルギーに対する日本企業の投資拡大です。お二人は、訪日中に、JETROと在日ベルギー大使館共催の「投資セミナー」に出席し、日本の企業の方々にベルギーへ一層投資をするよう、熱っぽく呼びかけられました。訪日を通じて、既にベルギーに投資をしている日本企業とも精力的に接触の機会を持ち、投資環境改善の具体策や現在交渉中の日EU経済連携協定に対する支持の姿勢を直接説明されました。
5月13日に行われた安倍総理との首脳会談と夕食会では、経済関係のみならず、国際情勢や安全保障上の課題、更には、150周年記念行事や若者交流の重要性など、話は多岐にわたりました。そして、何より、ミシェル首相から、来年、ベルギー企業の対日投資を中心に議論する次回の「投資セミナー」をベルギーで開催し、そこに安倍総理に参加いただきたいとの提案があり、総理から、前向きな検討を約されたのは、重要な年になる来年に向けて、両国関係強化のためのモメンタムを維持する上で、非常に素晴らしいことだったと思います。
ちなみに、ミシェル首相とペーテルス副首相は、プレスに対するサービスを非常に重視されている姿勢が印象的で、訪問の様子は、日本における以上に、ベルギー国内で大きく報道されたと聞きます。中でも、日本に進出したベルギーのフライドポテトのお店を訪れた際には、お二人は、ポテトを食べるだけでは満足せず、とうとうカウンターの向こうに入り込んで、その場にいたプレスの人達などに、ポテトを振舞われました。私も運よく、首相、副首相の協力で盛り付けられたフリットを頂くという光栄に浴しました。150周年記念HP初公開
次いで、長らくお待たせしましたが、ついに、来年の外交関係150周年のための特別のホームページが、「初めて」オープンしました。
リンクは、 http://www.be.emb-japan.go.jp/150jb/jp/index.html で、大使館のホームページからも入ることができます。
私は、リンクを開けて最初に見られる4分強の日本についてのクリップを、結構気に入っています。これは、外国人の目から見た日本の色々な風景を並べたものですが、私たち日本人の目から見ても、日本の雰囲気を良くとらえていると思います。HPでは、準備委員会のメンバーの方々の御挨拶や、今後ロゴマークを使用して頂き、お祝いの仲間になった頂くための手続きの紹介、更には、来年のイベントのカレンダーなどが見られます。カレンダーについては、未定の部分が多いのですが、今後充実させていきますので、ご期待ください。ブラッセル・フラワー・カーペット初の日本デザイン
そして、最後に、もう一つ「初めて」を。皆さん、ブラッセル・フラワー・カーペットのことは御存じではないでしょうか。2年に一回、世界で一番美しいも言われるブラッセルのグラン・プラスという広場全体で、デザインされた絵柄を花で表現する、正に、花の絨毯です。来年2016年は、このフラワー・カーペットが行われる年に当たるのですが、何と、来年は、150周年記念という趣旨にブラッセル市のご理解とご賛同を得て、史上初めて、日本をデザインした花の絨毯になる予定です。日程は、8月12日~15日の予定です。どのようなデザインになりますか、乞うご期待。日本からおいでになる観光客の皆さんも、是非、このイベントに注目して下さい。