領事サービス・安全対策メールマガジン

平成27年11月21日

[在ベルギー大使館]領事・安全対策メルマガ(2015年11月21日)


ベルギーにおけるテロ脅威度の引き上げに伴う注意喚起(その2)

1 ミシェル首相は21日9時頃から国家安全保障評議会を開催し,評議会後の記者会見で,脅威度評価4に対応するために以下4つの措置を直ちに実施すると述べました。
(1)安全上の理由により大規模行事の開催を限定する。これにより,国土全体の警備に要員を割くこととする。行事主催者は補足情報を得るために内務省危機管理センターに連絡できる。
(2)公共交通における警戒が強化される。ブリュッセルの地下鉄は少なくとも22(日)午後まで運休とする。
(3)警察および軍の動員を,ベルギー全土,とりわけブリュッセルにおいて強化する。
(4)危機管理センターの問合せ専用電話番号(1771)を開設した。ただし専用番号への通話が殺到しないように,まずウェブサイト( www.centredecrise.be )を見ることを勧める。

2 また,ミシェル首相は,ブリュッセル首都圏地域およびヴィルヴォールド市の脅威度引上げは,パリと同様のテロが起こる危険があるとの情報に基づいて行われたと述べました。
 その情報によると,複数の個人が武器および爆発物を用いて市内各所で同時に攻撃を起こすおそれがあり,ショッピングセンター,商店街,公共交通,多人数が集まる行事が潜在的な標的だったということです。

3 当メルマガにて皆様にお知らせしているとおり、ベルギーに渡航・滞在される方は,以上の状況を考慮し,不測の事態に巻き込まれないよう,最新の関連情報の入手に努めてください。繰り返しになりますが、特にブリュッセルにおいては,軍・警察施設付近,テロの標的となりやすい場所(政府施設,公共交通機関,観光施設,劇場,イベント,ショッピングセンターや市場など不特定多数が集まる場所)へ可能な限り訪問を控えてください。それ以外の地域でも,軍・警察施設付近には不用意に近づかず,テロの標的となりやすい場所では,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意してください。