領事サービス・安全対策メールマガジン

2020/5/14

新型コロナウイルス感染新規症例の発生(13日)


1 本12日,ベルギー公衆衛生省の発表によると,ベルギー国内において新型コロナウイルスの新規症例が新たに202件確認され(フランダース地域:150名,ワロン地域:31名,ブリュッセル:19名,居住地不明:2名)その結果,当地での確定症例数は53,981件となりました。

また,3月15日から昨日までの間に,13,937名の方が治癒して退院(過去24時間中の退院者は205名)しました。

2 死亡者数は以下のとおりです。
(1)過去24時間の合計:82名(病院における死亡者29名,老人ホームにおける死亡者53名)
(2)これまでの合計:8,843名(内訳:病院における死亡者4,212名(確定症例4,025名(96%),疑い例187名(4%)),老人ホーム等における死亡者4,538名(確定症例1,008名(22%),疑い例3,530名(78%))、自宅22名,その他の場所38名、不明33名)

3 昨日現在,病院のベッドについて,2,014名の感染者(過去24時間で216名減少)が利用しており,そのうち420名が集中治療室(過去24時間で45名減少),263名が人工呼吸器を利用している状況です。

4 昨日の感染検査実施数は9,706件,検査実施総数は605,237件(うち老人ホームは256,085件)です。 
※ 昨日の検査実施数が9千件台と少ないのは,通常行われている国の施設で実施された検査数が1,332件と少なかったためです。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省新型コロナウイルス特設ページ(仏語))
https://www.info-coronavirus.be/fr/news/les-tendances-restent-encourageantes/
(参考アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ)
https://epidemio.wiv-isp.be/ID/Pages/2019-nCoV_epidemiological_situation.aspx

5 なお,本日の記者会見で発表された内容のポイントは以下のとおりです。
(1) 現在の傾向について
(参照アドレス:資料ダウンロード用アドレス)
https://d34j62pglfm3rr.cloudfront.net/downloads/news/numbers_20200513_FR.pdf

感染者数(2.2の図)は,9日時点の1週間平均を見ると2%減少。入院者数(2.3の図)は12日時点で8%減少。集中治療患者数(2.4の図)は12日時点で5%減少。死者数(2.5の図)は10日時点で4%減少。

(2)仕事の再開と移動時の混雑,店舗再開,一部の子どもの通学再開等により,移動の際に安全かどうかを心配している人がいる。ウィルスは特定の環境下で急速に伝染し得るが,常にそうとは限らず,特に現在ではリスクは非常に低く,リスクの程度はその時々による。リスクは主に,感染者との接触の時間,距離,濃密度による。例えば,1.5メートルの距離ですれ違ったり,その距離を保ったままの状態が続いたり,あるいはより近い距離で数秒間すれ違ったりした場合,リスクにはならない。話したり,くしゃみをしたりしない場合,通常の呼吸によるウィルス伝染は実質的にゼロである。
こうしたリスクは,現在,公共交通機関で義務化されているように,マスクを着用することでより低くなる。このリスクは,屋内よりも屋外での方が低い。屋外では自然に換気される環境であるため,ウィルス粒子(particule virale)は拡散し,潜在的に伝染しなくなる。

(3)対照的に,マスクなしで1.5メートルの距離で誰かと会話する場合,一定のリスクが存在し,特に大声で話したり,歌ったりするような場合,リスクはより高まる。そのような瞬間に人が咳き込む可能性などもあり,より高い伝染リスクの要因となる。もし会話をしている2人のうち一人がウィルス保有者の場合,これは全てのケースで当てはまる訳ではもちろんないが,より長時間,より近い距離での接触による伝染のリスクはより高くなる。
一つのウィルス粒子が人を感染させ得ると考えるべきではない。コロナ感染にはおそらくかなり多くの粒子が必要。コロナに関連するウィルス,例えば2004年のSARSや,MERSコロナウィルスなどを例にとると,人を感染させるためには数百から数千のウィルス粒子が必要と考えられる。
言い換えれば,ウィルス粒子をほとんど排出しない人から感染するには,十分長い時間接触することが必要となる。その人が非常に多くのウィルス粒子を排出する場合は,接触がより短時間でも感染し得る。このようなケースは,ある人が感染して症状が見られるようになる前の,24~48時間の感染初期の間に既に見られる。
鼻の粘液や目に手で触れることは避けなければならない。というのも,人がそのような手で触れた箇所を触ることで,あなた自身も感染し得るため。咳やくしゃみをする場合,もしコロナに感染していたら,その人は潜在的に数百万のウィルス粒子を排出することになる。そのような振る舞いは,他人にとってリスクとなる。
仮にこれまでの定例会見で説明した症状の一つでも見られるようであれば,特にそれが咳の場合,家に籠もり自己隔離してかかりつけ医に診てもらうことが重要。潜在的に多くのウィルス粒子を排出することで他者を感染させるリスクを犯してはならない。マスクは,大きな飛沫を遮断するため,そうしたリスクを軽減し得るが,小さな飛沫はマスクの横の部分から逃げる可能性がある。そのため,マスクの着用は,1.5メートルの社会的距離や頻繁な手洗い等の措置と併せて行うことが重要。

(4)換気は重要な点。もうすぐ夏季を迎えるため,気候上,より頻繁に窓を開けて換気を行うことが可能となる。多くの人がいる場所に長く滞在するような場合は特に重要。このような自然の換気により,室内で空中に存在し得るウィルスの数を減少させることができる。例えばオフィスや店舗など,エアコン等で人工的に換気を行っている場合,高性能のフィルターが備わっているかどうかによらず,空気が巡回するのではなく排出されるようにしなければならない。ベルギー王立暖房・換気・空調技術協会(ATIC)が策定・公表している助言がサイト上(www.atic.be)で参照可能。換気機器を扱う人にとって必要な全ての説明が掲載されている。

(5)トイレを使用する際,使用後に水を流す前に便器のふたを閉めることを推奨する。ウィルスは消化管,そして排泄物にも存在し得る。水を流す時,水泡が生じ,ウィルスが空中に拡散し得る。特にその後の手洗いは忘れないでほしい。

(6)本日,国家安全保障会議が,措置解除に関し今後どのような新しい段階をとることができるかを評価する。決定される事項が何であれ,それらが上手く行くかどうかは我々次第であり,今後数週間ないし数か月,我々一人一人が衛生に係る指令を遵守し,責任を持って行動するかどうかによる。皆で一緒に,段階毎に前進することが重要。

(7)(蘭においては,集中治療室の利用者数は,コロナ感染者の利用者数のほうが非感染者の利用者数よりも少ない。ベルギーではどうかとの問いに対し)ベルギーも同様。現在,コロナ非感染者で集中治療室を利用している者は1185人で,コロナ感染者で利用している者420人の約3倍。非感染者の中には,例えば心筋梗塞,血管障害,出血等で治療が必要な人が含まれる。

(8)(抗コロナ抗体の免疫グロブリンG(IgG)を保有する患者はどの程度防護されるのかとの問いに対し)IgG抗体を保有するということは,コロナに感染し,コロナに対して免疫反応を起こしたことを意味する。他方,同抗体の保有は免疫反応の一部でしかない。ここでは,抗体の存在に関連した液性免疫とは別に,細胞性免疫が一定の役割を果たしている。通常のラボの技術で抗体全般が検知されるとしても,それらの抗体のうちどの位がウィルスを無力化すなわち阻害するかは検知できない。
しかし,現在のデータによると,IgG抗体を獲得した人の大部分は,数か月ないし数年あるいはより長い期間かどうかは不明だが,ある一定期間中,少なくとも部分的な免疫を示す,すなわちコロナに再感染しても重症化しないと考えられている。現在感染しているということは,再び同じコロナに感染した場合に重症化しないという意味で一定程度防護されていることを意味する。

(9)(コロナに感染して一旦は治癒したが,新たな症状が出て病院に戻った患者はいるかとの問いに対し)コロナ感染のケースは様々であり,強い症状が数日のみの場合もあれば,一定の高熱,咳,倦怠感等の症状が2~3週間続く場合もある。また,ウィルスが体内で消滅した後でも,特にウィルスによる気道の損傷により,呼吸困難や咳等の症状が継続する場合がある。倦怠感が数週間継続することも稀ではない。しかし,そのような症状があったとしても,ウィルスが常にそれらの器官に存在していることを意味する訳ではない。 PCR検査のように性能の非常に高い技術を用いた検査では,コロナが最初の感染後に「再出現」したとの結果が出ることがあるが,この点に関し我々は,それは単に,上・下気道でウィルスにより細胞が傷つけられたのと同時に破壊されたウィルスの破片の分泌物であると益々考えるようになっている。それはつまり,ヒトの身体が,一定量のウィルスの破片ゴミ,細胞のゴミを特定の方法で排除していることを意味しているのであり,感染の継続または再発症を意味しているのでは全くない。この(コロナへの再感染・再発症はあり得るとの)仮定が実証される可能性はほとんどない。

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