領事サービス・安全対策メールマガジン

2020/8/11

新型コロナウイルス感染新規症例の発生(7日)


1 本日、ベルギー公衆衛生省が発表した新型コロナウイルスの感染傾向は以下のとおりです。

(1)感染者数(総数:72,016名)
・7月28日~8月3日(注1)の平均: 550.3名
・7月21日~27日の平均: 337.0名
・変化:前週と比較して46%増加

(2)入院者数(3月15日以降の総数:18,387名)
・7月31日~8月6日の平均: 24.4名
・7月24日~30日の平均: 24.4名
・変化:前週と比較して変化無し

(3)死者数(注2)(総数:9,861名)
・7月28日~8月3日(注1)の平均: 2.6名
・7月20日~26日の平均: 2.6名
・変化:前週と比較して変化無し

(注1)直近の3日間(当館注:8月4日~8月6日)の新感染者及び死者数については、まだ統合されていない。
(注2)すべてのタイプの場所(当館中:病院、老人ホーム等)における死者。

(4)R値(実行再生産数)(当館注:1名の感染者が何人に再感染させるかを表す値。一般に「1未満」であれば収束傾向にあることを示すものとされています。)
・7月31日~8月6日の平均値:1.067

(参照アドレス:ベルギー公衆衛生省新型コロナウイルス特設ページ(仏語))
https://www.info-coronavirus.be/fr/news/hospitalisations-et-deces-lies-au-covid19/

(参照アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ(仏語))
https://covid-19.sciensano.be/sites/default/files/Covid19/Derni%C3%A8re%20mise%20%C3%A0%20jour%20de%20la%20situation%20%C3%A9pid%C3%A9miologique.pdf

https://d34j62pglfm3rr.cloudfront.net/downloads/news/numbers_20200807_FR.pdf

2 本日7日11時よりベルギー公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおりご案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)
https://www.info-coronavirus.be/nl/live-pressconferences/

1.感染状況
●国レベルでは新規感染者の増加速度が、1週間で2倍であったのが、同50%増にまで減速。しかしながら、この傾向は地域毎に異なっている。例えばアントワープ州においては、極めて急速な感染増加の後、現在の増加率は10%まで落ち着いた。間違いなく、アントワープ内で講じられた措置のおかげであろう。反対に、ブリュッセル首都圏では、1週間で150%の増加率が観測されている。西フランダース州及びリンブルフ州においては、週ベース平均での感染減退が確認されている。

●入院者数及び死者数について、今のところ病院への新規受け入れ状況は一日平均24人と安定しており、現在278人が入院、そのうち65人が集中治療を受けている。死者数についても先週に比べて安定しており、一日平均2.6人が亡くなっている状況。新規入院者数及び老人ホームでの状況に鑑みれば、幸いにして現在の状況は感染の第一波ほど劇的なものでない。極めて前向きなことであり、この状況が続くように、我々ができることを全て行わなければならない。

●他方で、我々は多くの確定例を確認しており、これは検査可能数の増加及び接触追跡といったここ数週間の努力の成果である。我々が現在観測している感染者数の増加は、現実に起こっていることで、検査数の増加のみによるものではなく、検査の陽性率の増加も確認されており、国民の間でウイルスがより流行していると結論付けることができる。ウイルスが3月のときと同じくらい危険であり、放置すればまた同様の問題を生じることを強く認識することが重要。高リスクの人々を守るための効果的な方法は無いため、最大限、人から人への感染を防ぐために、我々ができることを全て行わなければならない。

2.感染防止対策
●感染流行との闘いでは魔法のような手段は存在せず、統合的なアプローチが必要である。最も重要なのは基本的な規則を引き続き守ること。距離を保ち、密接な接触を限定し、人の往来が激しい場所ではマスクを着用することを考えなければならない。二つ目の防護策は、感染者を迅速に特定し、隔離下において接触を制限することである。これは重要な追加的戦略であるが、基本的な規則に代わるものではない。感染者を特定するためには検査が必要。検査は迅速かつ簡単に行うことができ、真に必要とする人が受けられるようにしなければならない。現在ベルギーでは、一日あたり2万~2.5万件の検査が実施されているが、一日3万件の検査能力を有している。
他方で、大規模検査を行うには多くの障害がある。特に秋と冬は、多くの別のウイルスが現れ、風邪やインフルエンザ症候群を起こすため、特に難しくなる。この場合、検査でしかウイルスを区別することができなくなる。今この瞬間では無いが、感染の最も激しい時には一日5万~7万件の検査を行うことを想定している。通常、感染症は1月から3月の間に流行する。

●一昨日の大臣間会合の際、全保健担当大臣は、ベルギーにおけるウイルス検査に関する将来的な基本戦略を提案した。同戦略では、引き続き高い検査実施数を維持する野心的な計画が含まれている。そのためには、政府及び一般医、検査機関の協調的アプローチが必要となる。また、「誰が検査を受けられるのか」を定義するという明確な優先事項が設定され、これは感染流行のステージ(stade)毎に異なる。目的は、優先順位に従って、各自が検査を受けられるようにすることである。実施可能な検査数が減少した場合、優先度の低い検査(tests categorie moins prioritaire)は実施されない。
ステージ1は、感染者が2週間で人口10万人あたり15人未満であり、ウイルスの伝播が弱い状態。穏やかな症状も含めた症状を有する患者、(感染者との)接触者、渡航者が、徹底的な検査を受ける。
ステージ2は、感染者が2週間で人口10万人あたり15~50人で、ウイルスが増加している状態。このステージにおいては、橙ゾーンからの帰国者にはもはや検査が行われないことになる。
ステージ3は、感染者が2週間で人口10万人あたり50人よりも多い場合で、ウイルスの伝播が強い状態。このステージにおいては、赤ゾーンからの帰国者にはもはや検査が行われないが、現在と同様に検疫下に置かれることが要請される。高リスクの接触を行った者についても、検査は2回ではなく1回のみとなる。コミューン(市)、またはより広いゾーンがフェーズ3(注:ステージ3と思われる。)に移った場合、居住型ケアセンターの職員につき、月に1回検査を行うことができるようになる。他方で、このステージでは、無症状者及び民間企業、学校、その他の機関における予防的検査は推奨されない。

●検査機関は引き続きその検査能力を拡大することが要請され、検査能力の局地的な不足が起こる場合は、検査機関同士でキットを送り合うか、Federal Test Platformに支援を要請することができる。

●陰性の検査結果は、必ずしも「ウイルスに感染していない」ことを保証するものではないことに留意することが極めて重要。感染最初期の数日には、陰性であってもウイルスの保菌者となっている可能性は十分にある。陰性となったあとでもウイルスが現れる可能性はあり、数日間の間、他人を感染させる可能性がある。検査は自身の状態を知ることには役立つが、ウイルスからの防御においては検疫に代わるものではない。

3.精神面での健康管理
●家族との接触及び社会的接触が少なくなった困難な春の時期の後、心配の無い夏に移ろうとしていたが、感染流行の再発を認めざるを得ず、我々としてはカーブが再上昇しないように対応していく必要がある。感染流行の進展や講じられた措置により、精神的な影響が生じており、そのことを考慮できるようにならなければならない。一部の人々は、この状況が終わりのないものだと感じている。今や新型コロナウイルスは、我々の日常における主題となっている。テレビやソーシャルメディアにおいてこの話が繰り返され、少なからず全員にとって重くのしかかるものとなっている。
この状況は、不安・恐怖・ストレス・怒りといった強い感情を生む可能性があるが、それは普通のこと。避けなければならないことは、これらの強い感情が我々の日常の機能に形となって現れることである。自分自身及び近くの人々のために、自身の精神状態に注意を向けることは重要である。感情を認識し、家族や友人に話すことを躊躇しないでほしい。関連で多様な団体やサービスもあり、これらの団体に関する情報はinfo-coronavirus.beのサイト上(トップページの左下)で確認できる。

●他のアドバイスとして、多くの情報に溺れないようにしてほしい。時間を限定し、一部の信頼できる情報源のみを参照するようにすること。外務省や新型コロナウイルス特設ページのような公式サイトだけ参照せよという訳ではなく、各種メディアやかかりつけ医の情報でも良い。

●制限されたグループ内での家族や友人との接触を維持して欲しい。黄金律を守りながら、他の人々と会うこともできる。電話やメッセージ、今年から多くの人が試したテレビ会議システムも続けられるし、むしろ続けなければならない。孤立してはならず、近くの人が孤立した状況にいると気づいた時は、調子を確かめるために接触して欲しい。リラックスするための時間をとることを忘れず、外出するために今日のような日を活用して欲しい。

●我々の多くが、接触の制限やそれぞれの症状に気を付けるといった措置に従ってきた。これらの行動は、ウイルスの拡大状況に影響を与えた。引き続き努力を継続・維持することが重要。ある地域だけということではなく、ウイルスは我々の国で伝播しており、国全体で必要なことである。明日から天気の良い週末であり、バーベキューやパーティー、テラスで一杯などを予定している人もいるだろう。これらの行動は現在の状況においては、社会的グループ間でウイルスを伝播させる橋となる可能性があり、極めてリスクが高い。これらの誘いは断ることを躊躇せず、また次回喜んで,と回答して欲しい。

4.質疑応答
(問)今後R値が1を下回っていくが、アントワープ州及び他の特に感染が流行しているゾーンについては何が言えるか。
(答)R値は多くの数式を基に算出されるが、国立衛生研究所が選択したのは入院者数である。入院者数は十分に安定しており、国全体で小さなレベルの変動が見られるものの、個人的には特に重要な意味合いはないと考える。他の地域についてのR値の数値は持ち合わせておらず、いずれにせよベルギーについては小さな変動であり、特に大きな意味合いは無い。

(問)ECDCの感染流行地図において、フランダース地域は濃い橙となったが、ワロン地域にも影響はあるか。新たな措置を講じる必要はあるか。
(答)濃い橙のゾーンは、主にアントワープにおける感染流行について発動されたものであり、幸いに状況はコントロールされつつあるが、ウイルスは国全体で伝播しており、特にブリュッセルやリエージュ、ナミュールといった一部の地域・都市において強い流行が見られることを承知しておく必要がある。すなわち、ベルギーのどこにいようとも、慎重であり続け、安全措置を守らなければならない。なぜなら、それをする必要がないと言える場所はどこにもないからである。

(問)大都市の裕福でない地区がより影響を受けているというのは正しいか。そうだとしたら理由は何か。
(答)ウイルスはあちこちで伝播している。しかし、感染拡大の強さと基本的な経済条件との間に関係性があることは事実である。これを理解するのは比較的容易であり、そこにウイルスが(多く)いるということではなく、これらの地区では大家族が小さな住居に住んでおり、すなわち、より密接した状況で生活していることが明らかである。また、これらの人々は、手仕事に従事している人が多く、テレワークできるケースが少ない。以上の理由により、これらの地区でウイルス感染拡大が生じていることは論理的である。

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ベルギー国立公衆衛生研究所では,新型コロナウイルスに関する以下の情報を公表しています(毎日正午に更新)
■感染者数
https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/tpRKB
■入院/退院者数
https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/uTSKB
■死亡者数
https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/QTSKB
■コミューン毎の状況
https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/giyUB
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【お問い合わせ先】
在ベルギー日本国大使館
住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique
電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部)
Fax :(02) 513-4633
ホームページ: http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html

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