領事サービス・安全対策メールマガジン

2020/9/28

新型コロナウイルス感染新規症例の発生(25日)


1 本日、ベルギー公衆衛生省が発表した新型コロナウイルスの感染傾向は以下のとおりです。

(1)感染者数(総数:106,887名)
・9月15日~9月21日(注1)の平均: 1,476.4名
・9月8日~9月14日の平均: 995.0名
・変化:前週と比較して48%増加

(2)入院者数(3月15日以降の総数:19,920名)
・9月15日~9月21日の平均: 62.3名
・9月8日~9月14日の平均: 39.0名
・変化:前週と比較して60%増加

(3)死者数(注2)(総数:9,965名※)
・9月15日~9月21日(注1)の平均: 3.6名
・9月8日~9月14日の平均: 2.7名
・変化:前週と比較して32%増加

(注1)直近の3日間(当館注:9月23日~9月25日)の新感染者及び死者数については、まだ統合されていない。
(注2)すべてのタイプの場所(当館中:病院、老人ホーム等)における死者。

(4)Rt値(実効再生産数)(当館注:1名の感染者が何人に再感染させるかを表す値。一般に「1未満」であれば収束傾向にあることを示すものとされています。) ・9月11日~9月17日の平均値:1.369

(参照アドレス:ベルギー公衆衛生省新型コロナウイルス特設ページ(仏語))
https://www.info-coronavirus.be/fr/news/les-tendances-a-la-hausse-se-poursuivent/

(参照アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ(仏語))
https://covid-19.sciensano.be/sites/default/files/Covid19/Derni%C3%A8re%20mise%20%C3%A0%20jour%20de%20la%20situation%20%C3%A9pid%C3%A9miologique.pdf

https://d34j62pglfm3rr.cloudfront.net/downloads/news/numbers_20200925_FR.pdf

2 本日25日11時よりベルギー公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおりご案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)
https://www.info-coronavirus.be/nl/live-pressconferences/

(1)感染状況
直近の7日間の数字によれば、1日平均1476人の新規感染者が発生、これは前週比で約50%の増加に相当する。数字は増加を続けているが、その増加速度は減速しており、とりわけ2倍になる速度は、少し前までは8―10日であったが、現在では12日となっている。この点で見れば状況は改善している。他方で、一部の日については引き続き多くの感染者が記録されている。例として、9月16日(水)及び同21日(月)は、1日で約2000人近くが計上されている。
この感染者数の増加はあらゆる年齢層で見られているが、現在では若年層が主となっている。
過去数週間における感染者の半数は33歳未満であった。未成年の感染者数増加は今も見られるが、現在ではそこまで顕著ではない。他方で、よりリスクの高い人々、高齢者,例えば70歳以上の人々で感染者数倍増が続いており、懸念される。これらのデータに鑑みれば、我々はこれまで行ってきた勧告を改めて強調せざるをえない。祖父母や両親に会いに行っても良いが、用心してほしい。自身はより感染のリスクを負うし、彼ら(祖父母や両親)は合併症のリスクを負うことになる。コンタクトは無くすべきではないが、すでに承知のとおりの予防措置を行い、彼らを守らなければならない。
地域レベルでは、引き続きほぼ全ての州で感染者数増加が見られている。西フランダース州の14%増から、ブラバン・ワロン州の108%増まで様々だが、リンブルフ州だけは例外となっており、週ベースで5%の減少となっている。ブリュッセルでは316人、アントワープでは267人、リエージュでは208人の新規感染者(注:明言していないが直近1週間の1日あたり感染者数と思われる)が確認され、いずれも前週比で50%の増加に相当する。
強調すべき点として、ブリュッセルでは直近一週間に行われたウイルス検査に対する陽性率が9-10%であったとの記録を受け取っており、国全体での平均の2倍に相当する。すなわち、引き続きブリュッセルでは特にウイルス感染の流行が顕著であることが明らかである。
新規入院者数は60%の増加、新規感染者数(50%増)よりもやや高い増加率となっており、直近一週間では,1日平均では62人の新規入院者数に達している。昨日の88人はひとつのピークであり、これは5月初頭以降で最も高い数字であった。特に高リスクの人々への感染に影響は無いと考える人々に、この事実を周知する必要がある。
新規感染者数の3分の1はブリュッセル首都圏で発生しており、東フランダース州、リエージュ州、アントワープ州が続く(注:発言のママ)。
死者数については、引き続き1日あたり数人の死者が記録されており、わずかに増加傾向にある。現在より顕著なのはフランダース地域である。

(2)検疫隔離期間の短縮について
10月1日より検疫隔離の期間が14日から7日に短縮される。フランスやルクセンブルグはすでにそのようにしている。自主隔離(isolement)は、症状が見られる場合に行われる。「症状」=「自主隔離、かかりつけ医にコンタクトをとる」である。検査を行い、陰性であった場合には、自主隔離を終了することができる。陽性であった場合には、7日間の自主隔離を行う。
社会的・文化的活動、仕事を再開するためには、少なくとも3日間に亘り発熱が無く、主要な症状が明らかに改善している必要がある。ウイルス検査を受けたが、症状が無い人々については、同様に検査日から7日間の自主隔離の原則が優先される。
検疫隔離(quarantaine)は、予防的な措置であり、感染者との接触や赤ゾーンへの渡航などの高リスクの接触を行った場合に行われる。感染者と密接な接触(1.5m以内の距離で15分以上の接触)を行ったものは、感染高リスクと見なされる。自身がこの高リスクの接触を行ったと分かった日から、検疫隔離を開始する。検疫隔離は自分のみであり,同居している人の検疫隔離は不要。自主隔離と同様の状態に身を置くことになるが、この場合は検疫隔離の開始から5日目にウイルス検査を受ける。この検査が陰性であった場合、同7日目に検疫隔離を終了することができる。
他方で、陰性の場合も引き続き感染のリスクは存在しており、予防措置を常に講じなければならない。5日目の検査が陽性であった場合は、自主隔離と同様の状況となる。すなわち、7日間の自主隔離を行う。この間に症状が出た場合は、病状が改善し、熱が無くなるまで待たねばならない。赤ゾーンから戻った人は同じく高リスクであり,PLF(渡航者追跡フォーム: https://travel.info-coronavirus.be/fr/public-health-passenger-locator-form )を記入し,7日間の検疫隔離が必要となる。
10月初旬以降,数日後,赤ゾーンから帰国した人はさらなる質問に答えることになるが,これにより赤ゾーンで実際にどういった活動をしたかにより,より詳細にリスクを評価することができる。なお、橙ゾーンからの帰国者については、もはや検査を受ける必要は無く、検疫隔離を行う必要も無い。他方で、他の皆と同様に(感染予防に)気をつけなければならない。
今回の措置によりリスクが高まると考える方もいるかもしれないが,純粋に科学的見地からは,これまで発症した感染者のうち96%はこれまでの検疫隔離期間であった14日間の間に割り出せたことが確認されている。これが10日間だとすれば,90%をカバーできる。
率直に言えば7日では,大部分は補足できるが、場合によっては40―50%の感染者を見落としてしまうかもしれない。不適切な状況に陥らないために、(検疫隔離の)5日目にウイルス検査を受けることが極めて重要。ウイルス感染拡大防止措置として7日間の検疫隔離を有効にするために、この5日目のウイルス検査は必須である。7日間が終われば学校や職場に戻って良いが,さらに7日間,その後も症状がないか良く監察して欲しい。7日間という新しい措置は実際にルールが守られることと,科学的な実効性のバランスの上に決められたものである。

(3)学校における検疫隔離
一般的に、子供,特に小さい子どもは、我々の社会において感染拡大を助長する主な要因(moteur)ではないことはすでに話した通り。小学生未満の子どもは、概して冬にはウイルス性の軽い病気の対象となるが、コロナウイルスが原因の可能性は低い。他方で、9月末から10月初頭からすでに他のウイルス性の病気が増えてくる。
このような軽い症状の小さい子どもは、グループ内の他の子どもに大きな影響を与えることはない。他方で、このグループ内に存在する大人については、通常マスクを着用していないために潜在的なリスクになり得るため、症状が見られる場合にはウイルス検査を受けなければならない。もし陽性であれば、担当している子ども達及び同じ組織(クラス)の他の大人達は「高リスク」であり、検疫隔離を実施しなければならない。
小学校については、例えば1人の子どもが陽性であることが判明すれば、同じクラスの他の全ての子ども及び先生は、「低リスク」と見なされる。先生の感染が判明した場合も同様で、小学校以降の教師はマスクを着用しなければならず、これにより感染リスクは限定されており、検疫隔離は適用されない。
中等教育以降については、大人のそれと同様の感染リスクであり、大人と同様の規則が適用される。感染者が発生すれば、高リスクの接触を行った場合には、一般社会と同様の措置を適用する必要がある。例外として、学校内で多くの接触があり、一部の学校でウイルスが大流行した場合は、学校医または地元当局による状況分析が必要となる可能性がある。このような特殊な場合においては、学級閉鎖あるいは(ごく稀ではあるが)学校閉鎖の必要性が生じる可能性もある。

(4)質疑応答
(問)ウイルスは物体の表面よりも、主に飛沫を通じて空気感染すると言われてきている。マスクを着用していても、スーパーのカートを消毒することは適切か。

(答)このウイルスには未知の点があり、特定の状況において付随的に空気感染が生じるよりも、多くの場合で飛沫を通じて感染が生じるということは分かっている。ウイルスを持った飛沫が一定期間存在する物体の表面を介した感染については、正確には不明だが16―20%程度の低い割合でしか生じていない。いずれにせよ、3月や4月に想定・心配していたよりも少ないリスクである。
他方で、低い割合というのは、感染が生じないと同義ではない。したがって、一部の人々にとり、引き続き物体の表面は感染の原因となる。全ての人々が常にマスクを装着したり手を消毒したりしている訳ではなく、低いリスクではあるが潜在的なリスクは存在している。したがって、スーパーのカートを消毒し、買い物の前後に手を消毒することは、引き続き基本的なことであり、むしろ続けなければならない。

(5)その他
次回の記者会見は9月28日(月)

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