領事サービス・安全対策メールマガジン

2021/1/18

新型コロナウイルス対策(公衆衛生省記者会見ポイント:15日)


昨15日11時、公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおり御案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)
https://www.info-coronavirus.be/en/live-pressconferences/

【冒頭(クリスマス休暇の影響、変異株等)】
●クリスマス及び新年の休暇から時間が経っており、そのため、ベルギーでの実際の感染状況の進展について少しずつ理解が深まっている。最近の新規感染者数の増加は安定化したように思われる。近隣国のいくつかにおいて見られるのと同じほど多くは増加していない。それゆえ、明らかに、新規感染者数の増加の一部は、クリスマス及び新年の休暇後の人々の帰国の事実によるものだった。 しかし、このことは、もちろん(新規感染者の増加の)一部は人々の間での(休暇先からの帰国とは無関係の)実際のウイルスの蔓延と関連付けることはできない、ということを意味しているのではない。人々の休暇先からの帰国に伴い、約25,000から40,000~45,000件へと増加した検査数に関しても、(感染者数の増加と)同様に安定したように思われる。陽性率に関しては、僅かではあるが低下し続けている。

●一般的に申し上げれば、ここ数週間で入院者数も緩やかに減少しているが、この点についてもフォローしなければならないであろう。我々は今後の方向性が不明な状況に置かれており、コップの水は半分埋まっていて満杯ではないが空っぽでもない。(飽和状態ではないため)安心ではあるが十分ではない。近隣国の大部分より状況が格段に良い訳ではない。

●全般的には、人々の休暇先からの帰還の影響を除くと、クリスマス休暇の影響は小さかったようである。休暇中、家族内でのウイルス伝染の拡大を避けるため、人々は全般的に必要な措置をきちんと適用した。他方、まだ多くの入院者がおり、医療機関の負担は大きいままである。この状況の進展における不安定なバランスは、今後の数日間の状況に左右されるであろう。

●明らかにここ数日来の人々の移動は再び増加しており、休暇前の12月初旬と同じレベルとなっている。我々は、この時期、移動の増加及び人々の接触の一定の増加により、数値の全般的増加がもたらされたことを知っており、このような状況の進展が今起きてはならない。

●現在、通常であればインフルエンザの季節の真っ只中にいるはずであるが、現時点においてベルギーにはインフルエンザは存在しないか実質的に見られない。現在の状況はコロナのように呼吸器感染をもたらす全てのウイルスが伝播するのに理想的であることを強調したい。我々はウイルスに対し最も脆弱であり、ウイルスは我々に対し、より優位な立場にある時期であることを考慮に入れなければならず、特に注意しなければならない。

●多くの変異株が流行しており、特に英国変異株や南ア変異株について耳にする。ベルギーにおける発症例の絶対数はそれほど多くない。現在、数十の英国変異株、いくつかの南ア変異株の事例があり、あり得べき措置として何が必要かを判断しなければならないであろう。また、それらの変異株は既に存在していること、将来他の変異株が生じる可能性があることを明確に認識しておかなければならないであろう。このことは驚くべきことではなく、このような状況が起こるであろうことを我々は承知していた。それゆえ、この変異株や、昨年2~3月以降の当初のウイルスの感染を全般的に抑えるために、採るべきいくつかの措置を喚起しなければならない。
それらの措置とは、テレワーク、人との接触回数を減らすこと、高リスク接触があった際や症状の出始めの時期の自己隔離、感染検査を受けること等である。感染検査、追跡、検疫、自己隔離は、ウイルス伝播対策の基本的な礎となる。

【新規感染者】
●ここ7日間の1日当たり平均感染者数は2,086名で、前週と比較して24%増。新規感染は全般的に、子ども、青少年(10歳代)、若い成人を含む30歳未満の全ての年齢層でみられる。新規感染は国中の全ての州において見られ、増加率はリエージュ州の4%、アントワープ州の5%からブリュッセル首都圏地域の85%まで幅広い。ブリュッセル首都圏地域では、休暇先から人々が帰国する前の数週間以降、(現在の状況に至るまでは)数値は好ましかった点を強調したい。ブリュッセル首都圏地域の増加ペースも多少遅くなっているようではあるが、この85%増に関連し、ブリュッセル首都圏地域では、新規感染者数(絶対数)がここしばらく最大のアントワープ州に次いで2番目に多くなっている。

【新規入院者】
●入院者数に関しては減少し続けているが、そのペースは以前より遅くなっており、非常に遅い減少というよりは、実質的に一定数となっている。ここ7日間での1日当たり平均人数は122名、前週と比較して7%減。この現在のペースは、1日当たり75名の目標値の達成時期を更に遅らせ、3月上旬頃と見込まれる。ブリュッセル首都圏地域等の地域や、アントワープ州、フラームス・ブラバント州、リエージュ州を含むいくつかの州では、新規入院者数が少し増加しており、今後数週間に亘り医療機関への影響を見るためにフォローしなければならない。

●現在の入院者数は1,908名、うち346名が集中治療患者であり、前週と比較してそれぞれ5%減、9%減となっている。

【死亡者】
●死亡者数に関しては、1日当たり平均53名で、前週の平均64名と比較して18%減となっている。

【老人ケアホームの状況】
●老人・ケアホームでの状況は好ましく、1か月から1か月半前のように感染クラスターが拡大するような状況にはない。1/6~1/12の間、全般的に新規感染者数は安定し、数値は殆ど変わっておらず、実質的な影響はない。入居者1000人当たりの新規感染者数は以下のとおり。

フランダース:7名(前週は8名)
ワロン:5.4名(前週は5名)
ブリュッセル:1名(前週は0.6名)
(注:1/15付週報「COVID-19 BULLETIN EPIDEMIOLOGIQUE HEBDOMADAIRE (15 JANVIER 2021)」28頁(https://covid-19.sciensano.be/sites/default/files/Covid19/Derni%C3%A8re%20mise%20%C3%A0%20jour%20de%20la%20situation%20%C3%A9pid%C3%A9miologique.pdf

●少なくとも1名の感染者がいる地域毎の老人ホームの割合は以下のとおり。好ましい状況の進展が見られた。
 フランダース:18%
 ワロン:12%
 ブリュッセル:9%

●10名以上の大きな感染クラスターがいる老人ホームは、フランダース地域で減少している。地域毎の割合は以下のとおり。
 フランダース:5%
 ワロン:4%
 ブリュッセル:0%

●全般的に老人ホームでの状況は以前よりも良い。ワクチン接種が進められているが、これは状況を更に改善する一つの要因である。

【ワクチン接種のフォローアップ】
●ワクチンの安全性の質について、製薬会社が定期的に提供するデータの他、各国で管理が行われている。ベルギーでは、独立した方法でワクチンの全ロットが管理されている。長年、コロナのみでなく、他のワクチンに関しても同様の形で行われているのだが、管理は、連邦医薬品・健康製品機関(AFMPS)(https://www.afmps.be/fr)が国立公衆衛生研究所(Sciensano)に委託し、Sciensanoでは、市場に出回っているワクチンの各ロットの管理を行っている。

●ワクチンの副作用に関しても、AFMPSが確認する責任を負っており、毎週報告を行っている(注:直近の報告のリンクhttps://www.afmps.be/fr/news/coronavirus_apercu_hebdomadaire_des_effets_indesirables_des_vaccins_contre_la_covid_19_du_14)。1/13の時点で、既に約5万人がワクチン接種を受けているが、1/12までに、この5万人のうち10名より、副作用があったと通報を受けている。この割合は極めて低い。これは、何らかの副作用があったと表明した人の数であり、他に副作用があったがまだ通報されていない人々がいる可能性は排除されない。この10名のケースの極めて大部分は軽い症状のみであり、吐き気、熱、軽い体調不良など、健康に実質的な影響のない症状であった。

●他方、老人ホームで82歳の者が、ワクチン接種の5日後に死亡した。しかし、コロナの文脈においても、その他の文脈でも、ワクチン接種と死亡を直ちに相関させるべきではないことを強調したい。年齢が上がるにつれ、若い人よりも死亡のリスクは高まり、特に老人ケア・ホームでは、人々はしばしば併存疾患を有しており、死亡率は一般の同年齢層の人々よりも高い。
コロナやワクチンに関係なく、ベルギーでは毎週、老人ホームで数百名が亡くなっている。そのため、ワクチン接種を行った1名の死亡が、ワクチン接種それ自体に関連付けされることは事実上(de facto)ない。とは言いつつも、手続上の要請により、死亡者に関しては何が起きたのかを正確に知るため、検証が行われる。現在、掘り下げた検証が行われており、AFMPSが可能な限り早期により多くの情報提供を行う予定。包括的な情報が提供できるよう、1~2週間かかることが考えられる。

●ベルギーで通報された副作用のケース数は非常に少ない。米国ではすでにワクチン接種が数百万人(注:発言ママ)に対して行われており、米国疾病予防センター(CDC)は、190万人のうち0.2%に副作用が見られたと報告している。これは、12/14‐23の間に接種を受けた者が対象となっている。0.2%とは約4,000人を意味し、これは実際低い数値である。つまり、1,000人に2人の割合となる。
微熱、局所的な痛み、麻疹、頭痛、倦怠感などの軽い症状の他にも、重い症状が確認されている。それはアナフィラキシーショックと呼ばれ、ワクチンの成分の一つに対する重いアレルギーを指す。これは、ファイザー製のワクチン接種を受けた者のうち、約100,000人から110,000人に一人の割合で起こっており、それゆえ、我々がより多くのデータを有することとなっているこの反応は、そのメカニズムゆえ、接種後約15分後に起こる。発症した者は、観察下に置かれた時点から、医療従事者より、利用可能な治療で適切に処置される。 それゆえ、ベルギーでは、他国と同様、ワクチン接種された者は、副作用が目の届く範囲外で起こるのを避けるべく、仮に起きた場合は迅速かつ効果的に対処できるよう、少なくとも15分間は観察下に置かれる。このような重いアレルギー反応を見せた者の大部分は、それよりも前にワクチンの成分やワクチン一般に関し重いアレルギー反応の既往歴のある者である。(重い反応を見せた者は)施された治療下で症状はすぐに改善された。

●ウイルスの主な影響は、個々人の健康、医療制度全体、そして社会、経済、文化や人々の心理面にまで多くの部分に及ぶ。従って、ウイルスの影響は、ワクチンの副作用の影響よりもずっと大きい。まれにしか発生しない、重い場合は非常にまれにしか発生しない副作用のリスクと、何らの合併症なく行われる(副作用が発生する場合以外の)残りとを総括すれば、自分は、明確にワクチン接種をしたほうがよいということになると思う。

●老人ホーム・ケアホームの職員のうち17.26%がワクチン接種済み。但し、登録が遅れているケースがあるため、実際の割合はもう少し低いと思われる。

●いくつかの調査によると、ベルギー市民の8割がワクチン接種希望とされている。

●ワクチンの効果と有効期間についていくつかの研究が行われているが、ファイザー製のワクチンに関しては、英国変異株と南ア変異株への効果がある点が確認されている。他の変異株については、今後の検証が待たれる。

●ワクチン接種キャンペーンに関し、4月以降、ファイザー製のワクチンが追加で供給される予定。EUレベルではアストラゼネカが重要な役割を果たすことが期待される。しかし、我々がワクチンの供給量に関し直接影響を及ぼすことはできない。他方、医療機関への負荷が高まると、これらの機関でのワクチン接種に遅れが生じてしまう。そのため、我々にできることとして、それらの機関に負担をかけないよう、黄金律を守ってほしい。

【その他】
●次回の記者会見は1/19(火)11時予定。

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在ベルギー日本国大使館 
住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique 
電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部) 
Fax :(02) 513-4633 
ホームページ: http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html  

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