林大使の仏語系ブリュッセル自由大学(ULB)における講演会
平成30年10月23日
10月23日,仏語系ブリュッセル自由大学(ULB)において,「2018年における2つの周年;日本にとっての1868年,ベルギーにとっての1918年」をテーマとする林大使による講演会が行われました。大使からは,奇しくも講演会当日は,明治改元からちょうど150年にあたる日であり,当時,欧米諸国以外で近代化を遂げた希なケースと言える日本の国家建設の歩みの過程で,欧州で見聞を広めた遣欧使節団が,当時産業革命を進めていたベルギーから,産業,鉄道,銀行システムといった様々な分野の先例を良い手本として学び,日本の近代化に多大な影響を及ぼした旨説明しました。
また,本年は,1918年の第一次世界大戦終戦から100周年にあたり,戦時中,イーペル,リエージュ,アントワープなど激しい戦禍にみまわれながらも果敢に戦ったベルギーにとり,歴史を思い起こし平和への思いを新たにする大きな意味がある年である旨述べるとともに,第一次大戦後のベルギー復興への日本の協力を紹介しました。
本講演会には,ULBにて日本語を専攻する学生や日本に関心を有する学生を中心に85名の聴衆が集まり,歴史から見た日本とベルギーの接点と友好についての講演を熱心に聴講しました。講演後には,これからの日・ベルギー二国間関係の展望を中心とした活発な質疑応答が行われました。