蘭語系ブリュッセル王立音楽院におけるチャリティ・コンサート

令和元年12月20日

 12月20日,蘭語系ブリュッセル王立音楽院において,「チャリティ・コンサート」が開催され,下川大使夫妻が出席しました。この行事は,広島のエリザベト音楽大学と、蘭語系ブリュッセル王立音楽院の学生交流の協定締結を機に,両学の提携関係をサポートするために開催されたものです。
 エリザベト音楽大学とベルギーとの歴史は長く,1947年,広島の原子爆弾による惨禍の中,ベルギー人のイエズス会士であったゴーセンス師は、広島に文化の灯火をともすために音楽教室を始めたことに始まります。同学は広島音楽学校として発展し,その後,ベルギー国故エリザベト王太后を後援者として,大学名にその御名を賜りました。  今回のコンサートでは,エリザベト音楽大学客員教授である細川俊夫が,バイオリニスト・堀米ゆず子氏に献呈した作品”Jyumon”を堀米氏本人が演奏した他,ブリュッセル王立音楽院で教鞭を取る日本人の音楽家や,コンセルヴァトワールの教師陣が,サン=サーンス,ドビュッシー,ストラヴィンスキー,ラヴェルなど,様々なアンサンブルの曲を披露しました。
 エリザベト音楽大学を代表して,広島から川野同学理事長が出席し,ブリュッセル王立音楽院との提携を祝し,謝辞を述べました。下川大使はスピーチの中で,本コンサートを通じて,両学の絆が深まり,日本の若い音楽家がベルギーで研鑽を積む機会が広がるよう祈念する旨述べました。


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